式部の福音書 第2版

地底アイドル式部チャンのブログ

25、お盆、落雁を買った

大学生の時に亡くなった自分の祖母とはあんまり話したことがなかった。住んでる場所が遠かった訳ではない。

小学四年生、家族で出かけた帰り「来週は大阪のおばあちゃんのところに行くよ」と言われたので「じゃあ、お土産買っていかなきゃだね」と答えたら「一緒に住むからいらないよ」と言われた。あんまり話したことはなかったから知らない人が自分たちの家族に加わる感覚に近かった。

おばあちゃんと一緒に大阪から帰って一緒に住み始めて感じたのは両親を取られてしまった感覚。今まで両親の関心は私と弟だけにあったのに、寂しかったんだろうな、私は。言っちゃいけないから今まで言わなかったけど嫌だったんだと思う。自分の保護者じゃない大人が家にいることが。

申し訳なかったな。

親の親というものが私にはわからなかった。祖母は理解出来たけど親の親は嫌だったんだな。

だから、一緒に住んでる時も施設に荷物を持っていく時もあんまり血縁という感じはしなかった。

でも、最近になって祖父と母の電話口の会話とかを聞いていてすごくそれが申し訳ないというか、亡くなった祖母に対して家族である気持ちが芽生えてきて落雁を買って供えた。意味があるかは分からないけど気づいたらそうしていた。

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