式部の福音書 第2版

地底アイドル式部チャンのブログ

就職活動が大嫌いだ

私、大学3年生の時に就職活動してました。思い返せば人生で1番嫌いで軽蔑する行事でした。

世の中であんまり嫌いなことってないんです。やりたくない事はあっても嫌いだなぁって思うことってあんまりなくて。ただ、就職活動だけは別だ。本当に大嫌い。

中学卒業15、高校卒業18、専門短大卒業20、大学卒業22このどれかのタイミングからズレていれば異常者扱いされる。留年すれば、休学すれば、卒業後仕事に就かない期間があれば、それがまるで異常なことかのように「その期間は何をしていたのですか?」。そこで求められる回答は海外留学、試験の勉強。そんなものくらいしか認められない。芸術の活動をしたが結果は出なかったとか、なんとなくゆっくりしてみたとか、アルバイトをしたかったとか、そういうものは異常であり求められていなくて、世間は必要としていない。本当にクソだと思う。

人生、学生と仕事しか許されなくて、自分自身と向き合って自由なことを出来るのが60歳以降ってとても変。

何か新しいことをしたいと思っても結果を出せる確約がなければ社会から爪弾きにされる。失敗したら未来がない。

大学3年生の就職活動で人生が決まってしまうように見える、リクルートスーツを着て、髪の毛を黒く染めて、いろんな企業の説明会に赴く。

「こんなに会社を訪問できるのは就職活動だけなんだからとっても幸せ」口を揃えて人事はみんな言うし、私もそう思ってた。

でも、8月になっても就職先が決まらなかった時の写真を見返したら髪の毛も毛先が傷んで、人につらく当たっていた。そんなに、大学3年生で就職を決めて、卒業とともに就職して総合職について働くことが大切なことなんでしょうか。

そんなことを成し遂げた人間を見ても立派な人もいれば会話もままならないクソみたいな人間もいる。地下アイドルやってる人間の方が、まだ学生やってる子の方が、飲み屋で会ったよくわからない人の方がよっぽど豊かだったりする。

6月に内定をもらうために必死になる就職活動になんの意味があるんだろうね、社会。